この章では、実際に自動車整備士になって働いて感じた、
ブラック企業で働く毎日の絶望感と、
転職を考えるまでのきっかけについて書いていきます。
予想はしてたがやっぱりきつい!恐怖の自動車整備士のはじまり。
専門学校で先生から自動車整備士の実態を聞いていた僕は、
入社した初日からいつこの会社を辞めるんだろうと考えていました。
せっかく拾ってもらったのにサイテーです^^;
でも心のどこかで間違っててほしいという思いもありました。
やっぱりせっかく働けたんだから、
このまま定年まで安定して働きたいという気持ちがあったんです。
しかし、それは無理だということにすぐ気づくことになります。笑
まず初日に僕の指導係の先輩に仕事を教わることになったのですが、
「最初は研修期間だから6時に帰っていいけど、
研修終わったらずっと残業だからな。」
と言われて初日から憂鬱でしたね^^;
そしてこの先輩、口が悪い。笑
「何やってんだボケ」
「仕事おせーよ」
「オレに聞くな自分で考えろ」
「勝手な事すんな!なんで俺に聞かねーんだよ」
…はぁ、ってなります^^;
まぁ、ほかの先輩方はやさしい人もちゃんといましたよ?
僕は東北の自動車ディーラーだったのですが、
実際の仕事もまさに3Kでした。
労働環境が「きつい」「汚い」「危険」であること。
やっぱり空調がないのってきついですよ。
夏は半日でTシャツが絞れるほど汗をかき、
冬は指先の感覚がなくなるような寒さの中での作業でした。
マシなのは工場に屋根があることくらいですかね?笑
こんな環境で毎日12時間くらいの立ち仕事は若くても地獄でした。
(休みは週1)
手も真っ黒で爪の間とか、
手のしわに付いた汚れが洗っても取れなくなります。
真冬の整備はまさに生き地獄
整備士をやっていていろいろ辛い仕事はありましたが、
僕は東北のディーラーだったので雪国特有の辛かったことを書いてみます。
雪国の辛いところはまずタイヤ交換です。
え?ただのタイヤ交換でしょ?
と思うかもしれませんが、その台数が多すぎてヤバいんですよ。
雪が降った瞬間、お客さんが一気に店になだれ込みますからね^^;
もう何台やったかわからなくなるほど、昼休みも関係なくやり続けます。
軽自動車はタイヤも軽くてまだいいのですが、
普通車で、特にランクルみたいなデカい車はタイヤの重さもかなりあります。
これを持って何度も立ったりしゃがんだりを繰り返すので
ものすごい疲労が全身に溜まります。
しかも僕は若かったので、どんどんデカい車の
タイヤ交換をやらされてほんとにしんどかったですね。泣
あと辛かったのは車検の時期です。
新車が一番売れるのはだいたい2~3月なので、
車検の台数もこの時期に集中します。
雪国なので当たり前ですが、工場での仕事はめちゃくちゃ寒いです。
車検は1日かかるので、
朝お客さんの車を持ってきて、夜に納車するのが普通です。
でも、取りに行く台数がかなり多いので、
雪の影響で道路が混んで進まなかったりすると
車の引き取りだけで午前中が終わってしまうようなこともあります。
もちろん昼休みなんてありません!
昼食?なにそれ?笑
ちなみに雪国では車検のときに、
道路に融雪剤をまくのでサビでしまうのを防ぐために
車の下回りに黒いサビ止めのスプレーを塗ります。
で、この作業がけっこう時間がかかる^^;
下回り洗って、乾かして、サビ止め塗って、
また乾かすので1~2時間くらいでしょうか?
寒いから乾かないんですよね。
雪のないところではこの作業がないらしいのでうらやましかったですよ。
そして何とか日中の分が終わっても、夜にまた数台やってくるので、
これを日付が変わるまで仕事する毎日が約2ヶ月ちょっと続きます。
毎日の睡眠不足とご飯もろくに食べる時間もないので、
この時期はずっと疲労が抜けることはありません。
腰は痛いし指先の感覚はないし、
疲れすぎて立ったまま寝てしまったりしてました。笑
(まぁ一瞬ですけどね)
こんなフラフラな状態で毎日運転してたと思うと危険ですよね?
それでも僕は死ななかったので、
過労死ってどんなレベルよ?って思います^^;
こんな一級整備士の僕の給料は手取りで16~19万円くらい!!!
すばらしいでしょ?笑
え、そんな仕事まで?整備だけじゃない!ノルマだらけの営業活動。
突然ですが、あなたはディーラーで
スーツとかストーブとか販売してるのを知ってましたか?
ちなみに僕は働くまで知りませんでした^^;
実はだいたいどこのディーラーでも
車に関係ない商品を扱っているんですよね。
ずっと販売してたり期間限定の商品だったりするんですが、
僕のとこは年に3、4回の販売期間がありました。
タイヤとかならまだ納得ですけど、カップ麺まで売ってるんですよ^^;
しかもぜんぜん安くない…。
- タイヤ
- 洗剤
- カップ麺
- ストーブ
- サバ缶
- 生命保険
- ジュース
- スーツ
- 花火
- 防犯ベル
ちょっと覚えているだけでこれくらいあります…。
しかも売れないとどうなるか?
全額自腹です!!笑
これを営業マンと整備士みんなそれぞれやるんですが、
これかなりきついですよ?
営業マンはまだ日中動けるからいいですけど、
こっちは毎日残業してていつ売りに行くんだよ!って感じです。
とくに生命保険は無理でしたね。
もし自分がお客さんだったら、
「なんで整備士から生命保険?」ってなりますよ。
あたりまえです。
なので自分と家族の名前を借りてなんとかノルマ達成してました^^;
自爆営業です…。
僕はほんと売るのが下手だったので毎回ほぼ自腹で、
いらない用品を無理して相当な数を買いまくってましたね。笑
買い込んだ洗剤は使い切るのに5年くらいかかったなぁ^^;
たぶんボーナス半分くらいは消えてたと思います。
こんだけ毎日働いて給料安いのにふざけんな!笑
ちょっと前に後輩に聞いたらもう自腹はなくなったそうです^^
もう辞めたい…。こんなブラック企業で働いているのは勉強をサボってきた自分のせい?
ものすごーく嫌な仕事でしたが、
僕は給料でほしいものを買ってストレス発散していましたね。
そのとき好きだったのが服とかアクセサリーで、
ほんとに欲しいのかもよくわからないものまで買ってました。
こんな感じで、
最初はかなり無駄遣いしたと思います^^;
そんな生活が半年ほどたったときに5年上の先輩の給料を見て驚きます。
なんと、先輩の給料は僕より1万円高いだけだったんです。
頑張ってもほとんど給料が変わらない事実に恐怖した僕は、
「もっと楽で給料の高い仕事をしたい!」
と思うようになり、僕は将来に備えてせっせと貯金することに。
その結果、ほとんど物を買わなくなって給料はほぼ全額貯金し、
自分の通帳の数字を見て部屋でニヤニヤする気持ち悪い人になってました。笑
「趣味=貯金」
「お金=神」
という感じです^^;
しばらくはそのまま辛い仕事を続けていましたが、
整備士になって2年が過ぎたときにそろそろ限界だなと思うようになります。
「毎日残業してこれしか稼げないのか!もっと金よこせ!」
「金、金、金ー!」
はい。完全に金の亡者です^^;
整備士の仕事は体力的にもきついし、
実際、30歳くらいまでに先輩たちは辞めるか営業になるかを選択してます。
(営業になっても大体すぐ辞めますが…。)
僕は「ここでどうするか考えないと人生が終わる…」
と、真剣に転職先を探し始めます。
そんなとき、子供のころに言われた母の言葉を思い出しました。
「今勉強しないと一生後悔するよ!」
「頑張って勉強しないとぜったい将来苦労するからね!」
…なるほど。そういう意味だったのね。
このときは本当にその通りだったなぁと素直に思いました。
結局、何回言われても勉強から逃げていた自分が悪かったんだなぁと。
とは言っても、学力ほぼゼロの僕には
一級自動車整備士の資格くらいしか武器がありません。
大手企業にも憧れましたが、そもそも大卒じゃないと
採用試験を受けることすらできないところが多いこともわかり、
高卒の僕は結局、資格を活かせるところを探すことにしました。
そして偶然見つけたのが、JRの採用情報です!
~その4へ続く~
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僕は公務員を辞めて個人で起業し、
1年以内に物販で月商177万円を稼ぐことができました。
いまでは人間関係のストレスから解放され、
仕事をするときも、遊ぶときも、休むときも、
誰からも命令されず自分で決めることができます。
もちろん自分で稼ぐのは初めての挑戦で、
特別な才能や人脈に恵まれていたわけでもありません。
昔から自分に自信が無くて、
勉強でもスポーツでも恋愛でも、
何をやっても上手くいかない人間でした。
「このままじゃ終われない!」と
本気で取り組んで公務員になってからも
職場のストレスで精神を病んでしまい、
どうせ頑張っても幸せになれない…と人生諦めていました。
そんな僕が人生を楽しめるようになったのは、
"雇われずに自分で稼ぐ生き方"を知ったからです。
「ビジネス」と聞くと
僕も最初は難しそうに思いました。
でも、可能性を信じて少し真面目に取り組んだところ、
本当に自分でも稼げるようになって驚きました。
僕が学んだことは、
システム化の手順、戦略と戦術を立てる方法、
税金の知識、資金0からでも一人で起業する方法など、
学校では教わらないことばかりです。
僕はこれまでの経験から、
きちんと学び、正しく実践すれば、
誰でも起業で成功できると確信しています。
そしてビジネスを学ぶことで、
昔の僕のように仕事のストレスで毎日苦しんでいる人が
一人でも少なくなってほしいと思うんですよね。
自分に合った生き方ができれば、
一人一人が人生を楽しめるようになるし、
世の中はもっと明るくなると信じています。
そういった理念から、
僕がビジネスの世界に飛び込むきっかけになった
ある無料動画の話を一つの記事としてまとめてみました。
僕が見たのはたった21分の動画でしたが、
公務員が一番だと思っていた僕の生き方を
ガラッと変えるほどのインパクトがありました。
この記事では僕の公務員時代の苦労話や当時の思い、
公務員のこれからについてちょっとした未来予測的な話も
しているので、楽しんでもらえたらなと思います。
→安定と言われている公務員を辞めて起業するまでのストーリーを読んでみる
興味があればぜひ読んでみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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