今回は刑務所の運動会について話していきます。
もしからしたら、
「え?刑務所でも運動会なんてやってるの?」
と思うかもしれませんね。
僕も運動会って聞くと学校行事のイメージでしたが、
実は刑務所でも毎年10月ころにやってるんですよね。
運動会は受刑者が工場ごとに参加して
各種目ごとに選手を選んでやるんですが、
優勝すると優勝トロフィーも渡されます。
(他の刑務所だと違うかもしれません)
このトロフィーは工場に飾ることができるので、
「毎日お世話になっている工場担当を喜ばせたい」
と、頑張る受刑者達の姿が見れるのも良かったです。
まぁ、運動会のような大きなイベントがあると、
刑務官も準備から当日の勤務まで大変になるんですけどね。
ということで、
- 運動会はどこでやってるの?
- どんな種目があるの?
- 競技の練習はするの?
- 優勝したのはどの工場?
- 当日の勤務は大変なの?
- etc…
こんな話をしていくので
ぜひ最後まで楽しんでいってください^^
工場対抗運動会の様子ってどんな感じなの?
刑務所のイベントはいろいろとありますけど、
市長からきちんと挨拶文が届く運動会は、
刑務所の一大イベントではないかと思います。
開会式のときに所長が開会のあいさつと
市長からの激励を読むんですけど、
まさか市長からメッセージがくると思ってなかったので、
初めて勤務したときはちょっと驚きましたけどね。笑
刑務所内のグラウンドで行われる大運動会の競技って?
刑務所の敷地内には
大きな外運動場(グラウンド)があって、
そこで運動会が行われます。
受刑者は普段から毎日30の運動時間があるんですが、
作業のある日は工場ごとに外で運動する日もあります。
(それ以外は工場内での運動)
外運動の日でも、例えば冬の寒い時期や
雨で地面がぐちゃぐちゃのときは
外じゃなくて体育館で運動してますけどね。
外の運動場は中学校とかのグラウンドとほぼ同じで、
土の色も一緒だし、野球のバックネットなどもありますが、
(野球はできません)
この大きなグラウンドに白線を引いて競技をしています。
で、刑務所の運動会の競技は
各刑務所によって変わってくると思いますが、
- 100m走
- 工場対抗リレー
- 綱引き
- 障害物競走
- 玉入れ
僕の所ではこんな感じでしたね。
(他にもあったような…?)
種目ごとに各工場で選手を決めて優勝を狙うわけですが、
ぶっつけ本番ではなくちゃんと練習時間もあります。
まぁ、練習時間と言っても普段の30分の
外運動時間に練習するだけなんですけどね。
運動場では卓球台やバドミントンのネットがあって、
いつもだったらみんなそれで遊んでいるんですが、
この時期だけは綱引きや障害物競走の
道具が準備されていてみんな練習に必死です。
正直、もっとやる気ないのかなと思ってたんですが、
自分が高校生のときよりも100倍くらいやる気満々でした。笑
競技に出ない人は出る人に場所を譲って
隅で静かに筋トレしたりしていましたね。
笑ってはいけない大運動会?当日の勤務も大変だって!?
さて、運動会当日ですが、
運動会のような受刑者全体が集まる行事は
勤務していてちょっと大変です。
というのも、普段から他の工場の受刑者とは
会わないように生活しているからなんですよね。
例えば仲が悪い受刑者同士とか
共犯者がいるときは意図的に工場を分けてますし、
他にも過去に工場担当と揉めたことがある受刑者も
その担当とは会わせないようにしています。
だから入浴や運動での場所の入れ替えや
通路を移動するときは必ずどちらかの工場(受刑者)が
止まって通り過ぎるのを待つようにしていますね。
あとは男性受刑者と女性刑務官も
通路などで会わせないように工夫してました。
(若干名の女性刑務官も勤務してます)
普段からこのような環境なので、
運動会のようにすべての受刑者が集まるときは
緊張感もありますし、正直ちょっとめんどうでしたね。
(楽しみにしている受刑者の皆さんには悪いですが笑)
なので運動会当日は、
- 勝手に応援するのは禁止
(できる場面もあります) - 応援するときに名前を呼ばない
(〇〇工場頑張れ!のように工場名で言う) - 自分が競技中以外は座って見る
- 指示されるまで待機場所から移動しない
- 立つとき(トイレなど)は許可を取る
などの決まりがありました。
グラウンドに工場ごとに白線で陣地が分けられていて、
そこにブルーシートを敷いてみんな座るんですが、
各工場にいる担当と副担当、
もともと副担当がいない工場や
人数が多い工場には応援職員を配置し、
さらに待機中の工場と工場の間や
通路・外壁の近くなど、
隅々まで職員を配置して勤務してました。
そして待機中の他の工場や職員のことを
ジロジロ見ている受刑者がいないかとか、
勝手に立ち上がる受刑者がいないか立会して、
もしいた場合はその都度注意する感じです。
最悪、脱走や乱闘騒ぎになったら大問題ですからね^^;
それから、受刑者も看守も楽しいからと言って、
わいわいがやがやすることはできませんし、
勝ってガッツポーズがしたくても我慢です。笑
応援歌も太鼓の音もないので
基本的にみんないつも通りの無表情。
盛り上がるけど全体的に静かな運動会でしたね。
運動会で強い工場はどこ?高齢受刑者が多いところは勝ち目なし?
ほとんどの刑務所には20種類以上の工場があって、
若者が多い炊場工場や金属工場などもありますが、
高齢受刑者が多い工場もあります。
なので普通に100m走とかを全力で競ったら
高齢受刑者が多い工場に勝ち目はありません。
でも、高齢受刑者や障がいのある受刑者だけが
参加できる玉入れという競技がちゃんとあるんですよ。
小中学校のときにこの写真のような
競技を見たことがあると思いますが、
刑務官が中心で籠をもってやるんですよね。
あと玉入れは他の競技と違って希望すれば
希望者が全員参加できるようになっていたので、
体力がなくても楽しめるようになってました。
ただ、実際には参加者が少なくて、
担当が「やってみたら?」と声をかけても
疲れるから嫌だという受刑者ばかりでしたが。笑
あと運動会のときは各工場の待機場所の後ろに
空になった”金属製の一斗缶”などを置いて、
簡易的なトイレにしてるんですが、
(木の板で目隠ししてます)
高齢受刑者の多い工場は常に大渋滞で、
準備した一斗缶がすぐいっぱいになってました。
(半分くらいで捨てますが調べたら18ℓも入るのか笑)
担当もあまりに多いのでちょっと困ってましたが、
トイレを処理する衛生係が1番大変そうでしたね^^;
で、運動会で優勝したのは
炊場工場で綱引きもリレーも1位でした。
普段から作業で鍛えられているのだと思いますが、
やっぱり炊場が強かった!(2年連続優勝)
そして2位は木工場、3位は洗濯工場という感じでしたが、
どの工場もそこまで圧倒的な差はなくて、
みんないい戦いをしていたと思いますけどね。
そして優勝した炊場は運動会が終わったら
すぐに夕食を作るというなかなかの激務。笑
他の工場は部屋に帰って終わりですが、
炊場は休む暇もありません。
僕はちょうど炊場の副担当として勤務したんですが、
疲れているはずなのにいつも通りテキパキ働いていて、
ほんとにご苦労様という感じでしたよ。
あと、その日の最後に担当が受刑者達に一言、
「今日は優勝おめでとう!俺も嬉しいよ!」
って言ってたのはちょっと感動しました。
担当も受刑者達も嬉しそうな表情を浮かべていたし、
最後にいいものを見れたなぁと思います。
まぁ、運動会の日に勤務すると大変ではあるんですが、
炊場工場のようにちょっと感動する場面もありましたし、
他の工場の受刑者も楽しそうなのでいい行事なのかな、と。
ただ、ひとつだけ文句を言いたのが
職員の休憩時間が足りな過ぎることです。
1回20分ちょっとの休憩なんですが、
グラウンドと休憩所を往復して、
本部に戻ったら上司に報告して、
トイレに行ったらもう時間がありません。
ほんとに報告するために戻ってるみたいで
お昼ご飯なんて絶対に食べれません。
それを知ってか、
休憩に行く人がほぼいないという。笑
日勤なら帰れるからまだいいですが、
夜勤組はそこからまた立ちっぱなしで
かなり疲れますからね^^;
とまぁ、最後にちょっとだけ
当時の愚痴を言ってしまいましたが、
普段は知ることのない刑務所の運動会の
様子が少しでも伝わったのなら嬉しいです。
それでは!!
今回のまとめ
- 運動会は刑務所の一大イベント
- 受刑者も毎年楽しみにしている
- 若い受刑者が多いとやっぱり強い
- 高齢受刑者でも楽しめる玉入れがある
- 優勝トロフィーもある(刑務所によって違う)
- 刑務官の休憩時間がない
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!!
感想、コメント大歓迎です^^
__________________________
僕は公務員を辞めて個人で起業し、
1年以内に物販で月商177万円を稼ぐことができました。
いまでは人間関係のストレスから解放され、
仕事をするときも、遊ぶときも、休むときも、
誰からも命令されず自分で決めることができます。
もちろん自分で稼ぐのは初めての挑戦で、
特別な才能や人脈に恵まれていたわけでもありません。
昔から自分に自信が無くて、
勉強でもスポーツでも恋愛でも、
何をやっても上手くいかない人間でした。
「このままじゃ終われない!」と
本気で取り組んで公務員になってからも
職場のストレスで精神を病んでしまい、
どうせ頑張っても幸せになれない…と人生諦めていました。
そんな僕が人生を楽しめるようになったのは、
"雇われずに自分で稼ぐ生き方"を知ったからです。
「ビジネス」と聞くと
僕も最初は難しそうに思いました。
でも、可能性を信じて少し真面目に取り組んだところ、
本当に自分でも稼げるようになって驚きました。
僕が学んだことは、
システム化の手順、戦略と戦術を立てる方法、
税金の知識、資金0からでも一人で起業する方法など、
学校では教わらないことばかりです。
僕はこれまでの経験から、
きちんと学び、正しく実践すれば、
誰でも起業で成功できると確信しています。
そしてビジネスを学ぶことで、
昔の僕のように仕事のストレスで毎日苦しんでいる人が
一人でも少なくなってほしいと思うんですよね。
自分に合った生き方ができれば、
一人一人が人生を楽しめるようになるし、
世の中はもっと明るくなると信じています。
そういった理念から、
僕がビジネスの世界に飛び込むきっかけになった
ある無料動画の話を一つの記事としてまとめてみました。
僕が見たのはたった21分の動画でしたが、
公務員が一番だと思っていた僕の生き方を
ガラッと変えるほどのインパクトがありました。
この記事では僕の公務員時代の苦労話や当時の思い、
公務員のこれからについてちょっとした未来予測的な話も
しているので、楽しんでもらえたらなと思います。
→安定と言われている公務員を辞めて起業するまでのストーリーを読んでみる
興味があればぜひ読んでみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
もしこの記事が面白かった!役に立った!
と思われたら下のボタンからシェアしていただけると嬉しいです。
そして少しでも多くの人の助けになれば幸いです。
詳しいプロフィールはこちら