刑務官の仕事って大変なことが多いですけど、
拘置所勤務になれば死刑に関わることもあります。
刑務所だと受刑者が刑務作業をする場所になっていますが、
死刑囚の場合は労働ではなく”死ぬこと”が裁判で決められているので、
刑務所ではなくて拘置所で刑が執行されるのを待ちます。
まぁ僕は辞めるまで死刑に関わることはありませんでしたが、
僕の上司に死刑執行を経験した幹部職員がいました。
その人から飲み会の席でいろいろ話を聞くことができたんですが、
刑の執行後に精神的に苦しんでしまう刑務官も多かったそうです。
たとえ合法だとしても、
極悪非道な罪人だったとしても、
人の命を奪う行為ですから
そうなってしまうのも当然かなと思います。
ということで今回は死刑をテーマに話して行くので、
ちょっと苦手な人はページを閉じていただければと思います。
日本の死刑制度はどうなっているの?
死刑って極刑とか言われたりもしますが、
世界的に見ると死刑制度がある国は少数派です。
有名な所だと日本、アメリカ、中国だと思いますが、
(アメリカは州によって変わる)
EUだとすでに死刑制度を廃止していて、
世界的に見ると約7割ほどの国で廃止されています。
なので、将来的には日本も
死刑制度がなくなるかもしれませんが、
今のところは”犯罪の抑止力になる”などの
理由で残っている状況です。
刑務官が死刑執行に携わることはほとんどない?
まず死刑執行を経験する刑務官は珍しく、
定年まで一度も経験しない刑務官の方が多いそうです。
というのも死刑囚がいる拘置所は、
札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡
の7ヶ所だけなので、
そこで勤務しない限りは
死刑執行に関わることはないというわけです。
ちなみに日本の死刑囚の収容人数は
2020/3月の時点で109名なんですが、
約半分の51名が東京拘置所にいます。
で、日本では絞首刑を採用していて、
“比較的楽に死ぬことができる”と言われていますが、
外国だと残虐刑と言われているところもあります。
どんな感じなのか簡単に書くと、
死刑囚の首にロープをかけて踏み板の上に立ち、
死刑執行の合図でボタンを押すと床が開く仕組みです。
このボタンは壁に3つあるんですが、
そのうちのどれかひとつだけが正解になっていて、
3人同時に押すことで心理的な負担を減らすようにしています。
(気休め程度かもしれませんが)
もしボタンがひとつだったら、
「自分が殺してしまった…」と、
人によってはショックも大きいですからね。
で、僕が話を聞いた上司は、
このボタンを押す係になったみたいで、
(約3万円の手当がもらえるそうです)
本人は精神的にも大丈夫だったそうですが、
やはり他の刑務官の中にはショックを受けて
家に帰っても考え込んでしまう人もいるみたいでしたね。
まぁ、僕もしばらくは考えてしまいそうです^^;
あとこのボタンを誰が押すのかは、
勤務当日の朝に突然言い渡されるので、
勤務している人はかなりドキッとするそうです。
ちなみに、刑務官だけではなく
死刑囚にも当日の朝伝えるようになっていて、
自殺防止などを防ぐためにそうしているみたいですね。
死刑囚はいつ処刑されるの?
法律だと死刑囚は死刑を命じられてから
6ヶ月以内に刑を執行されることになっています。
でも、実際はそんなに早く執行されることもなく、
全国にはすでに100人以上の死刑囚がいます。
これにはいろんな理由がありますけど、
そのひとつは再審を希望する死刑囚がたくさんいて、
再審請求中の場合は死刑執行を待つからだそうです。
刑事訴訟法第475条
- 死刑の執行は、法務大臣の命令による。
- 前項の命令は、判決確定の日から6箇月以内にこれをしなければならない。但し、上訴権回復若しくは再審の請求、非常上告又は恩赦の出願若しくは申出がされその手続が終了するまでの期間及び共同被告人であった者に対する判決が確定するまでの期間は、これをその期間に算入しない。
出典:wikibooks
棄却されたのに再審を繰り返す人がいて、
僕も「期限を先延ばししてるだけでは?」
と思ってしまうこともありました。
刑務所だと受刑者1人当たり
年間約300万くらいのコストがかかってますが、
死刑囚も同じくらいの金額がかかっています。
まぁ人の命をお金でどうこう言うのもあれですけど、
これって全部僕たちの税金ですからね。
ここに医療費とかも入れば
もっともっと費用が膨らんでいきます。
それと、僕は裁判員裁判に参加したこともあって、
凶悪な殺人事件も見てきましたが、
もし事件の被害者が自分の大切な家族や友人だったら
たぶん僕も死刑を望んでしまうのかな…と。
だから昔は、
「もっと早く死刑執行すればいいのに」
と思ってた時期があります。
・・でも最近だと、
「再審で無罪になった!」という
ニュースを見かけることがありますよね。
僕はずっと警察とか検察の仕事を信用してましたし、
裁判で決まったことなら100%間違いないと思ってたので、
こういう判決を見るとほんとに怖いなぁと思います。
だって、もしかしたら無実の罪で一生を無駄にして、
死刑になった人が今までにいたかもしれない
ということですからね。
もちろん確率はかなり少ないのかもしれませんけど、
もし自分だったら?と考えると本当に怖くなります。
まぁ他にも先延ばしになる理由は
共犯者の裁判が終わっていなかったり、
(オウム真理教の事件など)
死刑制度に否定的な法相などの影響もあって、
死刑になったのに病気や寿命で亡くなる人がいるのが現状です。
とまぁ、いろいろ話してきましたが、
死刑制度があることはみんな知っているはずなのに
残念ながら凶悪事件が無くなることはありませんよね。
もちろん一部抑止力になっているのも事実ですが、
逆に”死刑になりたいから”と罪を犯す人間もいますし、
死刑制度はいろんな意見がありますけど
なかなか難しい問題だなと思います。
それでは!!
今回のまとめ
- 刑務官が拘置所で働くと死刑執行をする可能性がある
- 日本では絞首刑が採用されている
- 定年まで死刑に関わらない刑務官がほとんど
- 死刑になっても病気や寿命で亡くなる人がいる
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!!
感想、コメント大歓迎です^^
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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